【解説】紫外線がお肌に及ぼす影響

お肌の老化の原因は80%が紫外線によるものというのはご存知ですか？

よく紫外線から肌を守るために日焼け止めは大切だと言われますが、その紫外線はなぜ肌にとって天敵なのでしょうか。

接客をしていて、意外と知らない方がとても多いと感じる紫外線の怖さ。これを理解しておくだけで、今後のあなたの美容への意識がかなり変わっていくと思います。

そもそも紫外線って？

まず、紫外線は太陽光の1つです。そして、紫外線には大きく分けて、波長が長い順にA波、B波、C波の3種類あります。

①紫外線A波（UV-A）

最も波長の長いA波は、地表に届く紫外線のうち90%を占め、ガラスや家の壁を貫通して届くため屋内にいても年中浴びているものです。B波と比べるとパワー自体はかなり弱いですが、肌の奥の真皮（ハリや弾力を司る土台部分）にまで攻撃し、たるみやシワの原因になってしまうので長い目でみると実はかなり怖い存在。

②紫外線B波（UV-B）

B波は、先程のA波よりも浴びる量は断然少ないですが、パワー自体が超強力でなんとA波の約1000は倍とも言われています。波長は短いため、肌の表皮にとどまりますが短時間で肌に炎症を与え、赤くヒリヒリと日焼けさせます。そして、後にそれがシミやそばかすの原因に。保湿力も低下させるので、乾燥にも繋がります。

③紫外線B波（UV-C）

C波はオゾン層で吸収され、私たちのいる地表には届かないのでお肌への影響はないと考えられます。

ということで、直接人体に影響を及ぼすのはA、B波。過度に浴びることで、皮膚がんや白内障などの疾患の原因にもなりかねます。

一見、紫外線のB波のイメージが強いような気がしますが、どちらも同じくらい肌に悪影響を及ぼすので紫外線対策は年中欠かさないことが大切なのです。

では、ここまでで紫外線の恐ろしさがわかったところで一体どんなケアが必要なのでしょうか？

やはり1番は、日焼け止めです。ただ注意なのは、ただUVカット成分が高いものを塗ればいいのではなく、規定量をしっかりと守った上でこまめな塗り直しをすることがなによりも大切です。あとは、用途によって日焼け止めを使い分けることもコツだと思います。

日焼け止めにも沢山種類があったり、人によって合う合わないの相性がありますがそこは後に別の記事で深掘りしていこうと思います。

日傘も紫外線から守ってくれますが、地面からの照り返しがあることを見落としてはいけません。日傘は照り返しから防ぐことは出来ないため、日傘だけの紫外線対策は不十分。しっかりお肌を守りたいなら、日焼け止めと必ず合わせて使いましょう。

あとは、目も紫外線ダメージを受けるのでサングラスで目を守ることも大切です。また、サングラスは目の周りのシワやくすみ対策にもなります。日焼け止めにプラスして飲む日焼け止めも効果的です。

お肌の老化する原因の80%が紫外線によるもの。A波は年中降り注ぎじわじわと肌の奥に達することでシワやたるみの原因に、B波は肌の表面に強力なダメージを与えることでシミやそばかす、くすみの原因に繋がります。

そして、夏だけでなく、年中家の中でもこまめにしっかりと日焼け止めを塗ることが老化を防ぐのに何よりも重要です。また、自分にあった日焼け止めを用途になって使い分けるのも大切で、プラスして日傘やサングラスや飲む日焼け止めなども合わせることが有効的です。

いかに良い化粧品を使って、正しい方法でスキンケアができていても、日焼け止め対策が正しく出来ていないと全てが台無しと言ってもいいくらい、紫外線対策はとてもお肌にとって大切なケアの一つなのです。